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炎と冷気
皆さんがカードを作るときに、一度は使ってみるのが「炎」や「冷気」の属性エフェクトだろう。
「無効な相手には効かないけれど、相手の弱点を突けば大ダメージ。上手く使い分けて戦略的に」
よそのゲームでもよくある話だ。
が、Cardwirthでは注意しなければいけないポイントがひとつ。
手札の癌
「持てるカードは選べるが、引いてくるカードは選べない」。この一点を覚えておきたい。
たとえば炎が無効化される相手が出てきたとして、「賢者の杖」で炎属性のカードを二枚引いてきた。
さて、この二枚は手札の中で、見えない山札の中で、ほかのカードを引いて行動できたであろう機会の中で、どういう意味合いになるのか?
これは弱点を突けるメリットすら一蹴するコストだ。
もちろんこれは「効果属性」でも同じことが言える。
無敵でなければ誰にでも効く「魔法的物理属性」に対し「物理的魔法属性」は癌に変異しやすい。
この点を押さえた上で、属性攻撃は設定しなければいけないわけだ。
追加型と半減型
さきに釘を刺しておこう。だからといって、炎と冷気がダメージで優遇されていいワケではない。
敵に「耐性がある」のチェックがついてなければ全属性と同じだし、弱点を突ければダメージが増えるのは事実だ。もし優遇するならば別の点にするべきだろう。
話を戻そう。
カードには二つのエフェクトがついていることも珍しくない。たとえば「全属性&神聖」とか「全属性&魔法」とかね。
これは数値の配分で二つに分類できる。
メインとなる全属性に追加で属性攻撃が乗っている「追加型」。groupAskの作っているカードはコレである。皆さんが「居合切り」や「魔法の矢」を使うのは属性攻撃がついているからではないはずだ。つまりそういうタイプ。
もう一つは「半減型」。全属性と属性が半々になっており、有効な相手にはダメージが乗るが、無効化されても半分は効く、というタイプ。
「半減型」は最悪のスキルの一つである。
炎が無効な相手に「炎の玉」をかけると、カキーン! と音が鳴って弾かれたことを教えてくれる。これはどこにも相手の耐性を察する情報がないときに、重要なヒントとなる。
ここに全属性のエフェクトが乗ると、効いてしまうのだ。判断の材料がなくなってしまう。
効果の面ではどうだろうか。たとえば
「全属性」レベル比3&&「全属性」レベル比2
「炎」レベル比3&&「炎」レベル比2
「全属性」レベル比3&「炎」レベル比2
のスキルカードがあったとして、手札に一枚だけ持てるなら、どれを選ぶか。
まず言うまでもなく、ほとんどの方が「全属性」を選ぶはずだ。炎は無効化される可能性があるから。
条件を二つ増やそう。
次のボスは炎が苦手らしい。
もう一枚持っていってよい。
さて「炎」カードと「全属性」&「炎」カード。どちらを持っていくか?
こう考えていくと「半減型」には出番がないのがわかるはずだ。
と、いうわけで属性攻撃のサンプルを。リンクは用意してある。
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