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批評

スキルを作る前に その1「属性攻撃」

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スキルを作る前に その1「属性攻撃」

本文なし
  炎と冷気

 皆さんがカードを作るときに、一度は使ってみるのが「炎」や「冷気」の属性エフェクトだろう。
「無効な相手には効かないけれど、相手の弱点を突けば大ダメージ。上手く使い分けて戦略的に」
 よそのゲームでもよくある話だ。
 が、Cardwirthでは注意しなければいけないポイントがひとつ。


  手札の癌

「持てるカードは選べるが、引いてくるカードは選べない」。この一点を覚えておきたい。
 たとえば炎が無効化される相手が出てきたとして、「賢者の杖」で炎属性のカードを二枚引いてきた。
 さて、この二枚は手札の中で、見えない山札の中で、ほかのカードを引いて行動できたであろう機会の中で、どういう意味合いになるのか?
 これは弱点を突けるメリットすら一蹴するコストだ。

 もちろんこれは「効果属性」でも同じことが言える。
 無敵でなければ誰にでも効く「魔法的物理属性」に対し「物理的魔法属性」は癌に変異しやすい。

 この点を押さえた上で、属性攻撃は設定しなければいけないわけだ。


  追加型と半減型

 さきに釘を刺しておこう。だからといって、炎と冷気がダメージで優遇されていいワケではない。
 敵に「耐性がある」のチェックがついてなければ全属性と同じだし、弱点を突ければダメージが増えるのは事実だ。もし優遇するならば別の点にするべきだろう。

 話を戻そう。
 カードには二つのエフェクトがついていることも珍しくない。たとえば「全属性&神聖」とか「全属性&魔法」とかね。
 これは数値の配分で二つに分類できる。
 メインとなる全属性に追加で属性攻撃が乗っている「追加型」。groupAskの作っているカードはコレである。皆さんが「居合切り」や「魔法の矢」を使うのは属性攻撃がついているからではないはずだ。つまりそういうタイプ。
 もう一つは「半減型」。全属性と属性が半々になっており、有効な相手にはダメージが乗るが、無効化されても半分は効く、というタイプ。

「半減型」は最悪のスキルの一つである。
 炎が無効な相手に「炎の玉」をかけると、カキーン! と音が鳴って弾かれたことを教えてくれる。これはどこにも相手の耐性を察する情報がないときに、重要なヒントとなる。
 ここに全属性のエフェクトが乗ると、効いてしまうのだ。判断の材料がなくなってしまう。

 効果の面ではどうだろうか。たとえば

「全属性」レベル比3&&「全属性」レベル比2
「炎」レベル比3&&「炎」レベル比2
「全属性」レベル比3&「炎」レベル比2

 のスキルカードがあったとして、手札に一枚だけ持てるなら、どれを選ぶか。
 まず言うまでもなく、ほとんどの方が「全属性」を選ぶはずだ。炎は無効化される可能性があるから。

 条件を二つ増やそう。

 次のボスは炎が苦手らしい。
 もう一枚持っていってよい。

 さて「炎」カードと「全属性」&「炎」カード。どちらを持っていくか?
 こう考えていくと「半減型」には出番がないのがわかるはずだ。
 
 と、いうわけで属性攻撃のサンプルを。リンクは用意してある。
(公開は終了しました)
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