作品名:Praeteritum
作者:楓さん
作品タイプ:長編
公開年:2010年
概要:
一文無しの旅人は、泥棒の前で歌うだろう
褐色の男はエールを飲みながら笑った――
話の動機であるNPCの妻が、殺されるために出てきたとしか思えない薄っぺらさ。これが最大のネックであり、一切合財をぶち壊している元凶なのは間違いない。
しかし、これによって、ろくに動機を説明しない話作りの雑さが浮き彫りになってしまう。破綻した設定と、極端な勧善懲悪が、実に白ける内容となっている。
話の出来だけで言うなら、過去一番のワースト作品。
※
惚れるのに一目ぼれ(毎度理由がない)警備隊を蹴散らしてお咎めなしの子供、しかもその子供たちを匿い、実は悪魔だったけど関係ねぇ! という異常な展開に、プレイヤーが感情移入できると思っているのだろうか。
筋立ての筋が無いのである。人に説明するなら、納得できる理由を作ってほしい。