作品名:混沌の街
作者:世外さん
作品タイプ:長編
公開年:2001年
解説:
とにかく、来てください。今は何も言う事はありませんので…
クトゥルフの「インスマスを覆う影」からヒントを得たと言う長編。さぞ重い話なのかと思いきや、ノリは軽い。しかし、ぶつ切りに出てくる単語や世界観に不合理の空気を感じる。
話し掛けると去っていってしまう人。館で出会う"深きものども"。化け物かと思いきや傷薬を自分に使う"半人間"(これは正直寒気がした)。
誰でもクトゥルフの片鱗を感じれる一品で、なによりも、その軽めのノリが"混沌"に一役買っている。重いクトゥルフとのまだらになった「異様さ」が、記憶の片隅に残る。