作品名:局外者
作者:時雨屋さん
作品タイプ:短編
公開年:2013年
解説:
稚き頃の記憶が、恐怖と悲哀のみしか、もたらさぬ物こそ、不幸なるかな。
PC一人を吸血鬼化させる短編。他のCardwirthシナリオと決定的に違う点は、別のジャンルでも作品を発表している作者ゆえか、創作者としての自立意識がある、という点である。
センテンスを意識したキレのあるテキスト構成、ホラゲー由来の明快な捜索パート、原作のオチを利用した一捻りあるラストに、手に入る技能も美麗……あやふやな部分が一切ない、抑えるべき所を抑えた佳作に仕上がっている。
※
Cardwirthのシナリオ作家に必要なのは、まさにこの「現実的な知性」。